もうひとつの卒業
拓馬は被写体を街に求めた。


何枚かの気に入った写真は、疲れてたたずむ老人だったり、足をほうり出してベンチに座るサラリーマンだったりした。

何故だか拓馬は「寂しい」ものに、強烈に引かれた。
< 70 / 235 >

この作品をシェア

pagetop