もうひとつの卒業
「あっ」

と思う。

「早苗先生だ。

今年の春に転任してきて、クラスの副担になった。

いつも、静かで国語の授業以外見たことが無い。

どちらかというと、影の薄い存在。

煙草を吸うんだ。意外だな」

拓馬がそう思っているところに美鈴が帰って来た。
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