もうひとつの卒業
早苗は意味がわからず

「えっ」

という声を出した。


佐々木はいらいらしながら続けた。


「ふ・と・んを、ひきなって。

わかっているだろ。

これ以上言わなくったって。

これから俺達、長いつきあいになるんだ。

お互いの事をもっと理解しておかなくちゃいけない。

丁度良いチャンスじゃない」

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