もうひとつの卒業
「早苗先生、今日も休みだって」
バスケの練習が始まって最初の休憩のときに美鈴は拓馬に言った。
拓馬は、無関心を装っていたけれど、顔がこわばって上手く誤魔化せなかった。
「気になる?」
美鈴は追い打ちをかけるように顔を覗き込んだ。
「気にはならないけど、心配だよな。
今日で一週間だろ」
「お見舞いに行ったら?
キャプテンとして」
「そうだな」
拓馬はあいまいにうなずいた。
でも、そうしようと、心に決めた。
バスケの練習が始まって最初の休憩のときに美鈴は拓馬に言った。
拓馬は、無関心を装っていたけれど、顔がこわばって上手く誤魔化せなかった。
「気になる?」
美鈴は追い打ちをかけるように顔を覗き込んだ。
「気にはならないけど、心配だよな。
今日で一週間だろ」
「お見舞いに行ったら?
キャプテンとして」
「そうだな」
拓馬はあいまいにうなずいた。
でも、そうしようと、心に決めた。