あなたの恋人になりたいのです。
まだ、生徒会室の中から聞こえる、私の大好きな人と大嫌いな人の会話が廊下に響いてる。
私は、横断幕を作るために廊下にいる。
だから会話している2人の姿が見えないだけ救いだった。
仕事を終え、生徒会室の中に戻った私。
そのとき。
「あ!咲希いた!ちょい話聞け!」
「あ、はい!何ですか?」
正直、今の私の心臓は破裂しそうなんですけど。
いつも三浦先輩の話を聞くときの私の心臓は平然でいられない。
「でさ~・・・」
そんな私にお構いなしに三浦先輩は私に話し続ける。
こんな些細なことでも。
この話は私にしかしてないとか、私を話し相手にしてくれてるだとか。
今の私にとっては本当に嬉しくて。
また、三浦先輩を想う気持ちが強くなる。