あなたの恋人になりたいのです。
「何してんの?オマエ」
誰かの声が聞こえた。
ゆっくり顔をあげてみると・・・。
私を優しい目で見つめる三浦先輩の姿があった。
「何でもないです・・・」
何でもないわけないことなんて誰がどう見てもわかるのに・・・。
私は、すぐバレる嘘をついた。
なのに・・・。
「そっか・・・。んじゃ隣にいてもOK?」
「ほへ?」
意外な答えをともに隣に感じる大好きな人の温もり。
「三浦先輩はなんでここに?」
「ん?サボりー(笑)生徒会長なのにな(笑)」
そう言って笑う三浦先輩。
そんな三浦先輩の笑顔につられて私の口元も緩む。
「やっと笑ったな!」
三浦先輩の元気な声。
「・・・本当・・・ありがとうございます」
ただ、お礼を言うことしか出来なかった。
「てか授業出なくて大丈夫なのか?」
「いいんです・・・別に」
「あっそ。したら俺と遊びに行くか!」
そう言って立ち上がった三浦先輩に無理やり立たされた私。
階段の下は低く、頭がぶつかりそうだが身長の低い私には関係ない。