あなたの恋人になりたいのです。


自分の気持ちに気付いた私は、今の状況を見る。


・・・私・・・好きな人と2人きり!?

どーしよ・・・まじ心臓ヤバイんだけど・・・。

1人であたふたしてると後ろから誰かに蹴られた。


誰かって言っても今は授業中。

2人しかいない。

「痛ったーー!!!!」

大きな声で叫んでしまった私。


「静かにしろよ!先生に聞こえる!」

「す、すいません・・・」

慌てて私を止める先輩の姿も可愛くて・・・。

少し怒られてるのに、笑いそうになってしまった私。


「何笑ってんのよ!ほら!行くぞ」


そう言って、私の手を握り締めた先輩。


その先輩の手は・・・温かくて・・・。

先輩の体温が伝わってきた。


しっかりと握り締められた私の手。


しっかりと握り締めている三浦先輩の手。


でも・・・。


優しさが伝わってくるようで・・・。



ずっとこの手で握り締めていて欲しいと思った。


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