あなたの恋人になりたいのです。
不安に襲われる私の心。
こんなに急に態度が変わる三浦先輩を見るのは初めてだった。
「あ、あの~・・・」
話しかけてももう返事すら返してくれない。
そんな時。
「おぉ!!利起ぢゃん(笑)」
「おぅ」
私の知らない女の人が立っていた。
その人は身長も高くて、化粧もしていて・・・。
言いたくないけど・・・三浦先輩にお似合いだって思った。
「何してんの?後輩?」
「おぅ」
「ふ~ん・・・学校は?」
「抜けた」
「まぢか」
私は悟った。
多分・・・付き合ってるんだ。
だから私・・・邪魔なんだ。
そう思った私は、何を思ったのか、三浦先輩の腕を振り払って走り出していた。
なぜだろう。
彼女がいるかもしれないことくらい予想できてたのに。
我慢できなかった自分がいた。