あなたの恋人になりたいのです。
諦められない想い。
三浦先輩から電話が来て、しばらく待った私。
なんで電話が来たんだろうとか、なんで心配してくれたんだろうとか考えてるうちに、日は暮れていた。
もう30分も経つのに三浦先輩が来る気配はない。
なんだか急に寂しくなった私は携帯を開いた。
メールも0件。
新着メールに問い合わせをしてみる。
それでも、誰からのメールも来ない携帯。
「こんなんじゃ、携帯の意味ないっつーの」
1人でつっこんでみたり。
この瞬間、本当に寂しい中学生だと思った。
心友と喧嘩して勝手に落ち込んで、一人で泣いてたら大好きな人に救われて、それで勢いで学校飛び出して、カラオケ行こうとして、好きな人が女の人と話してたら勝手にフられた気分になって。
なんて惨めな女。
「はぁぁ・・・」
もうため息しか出ない口。
話す相手もいない。
もう誰かに自分から連絡をかけようと思ったとき。
目の前の黒い影に私はつつまれた。