あなたの恋人になりたいのです。


「関係ないって・・・関係なくなんかないですよ・・・」

「へ?」

「とりあえず、近くの薬局で何か買ってきます!」

「いいって!」

「でも・・・」

言いかけた途端、大好きな人の温もりに包まれた。

「もう心配すんな・・・帰るぞ」

そう言って、私を抱き寄せた腕を私から離し、立った先輩。


きっと・・・てか絶対無理してる。
こんな三浦先輩の顔初めて見たよ・・・・。

私は、必死で歩く、三浦先輩のサポートをしながら家路までの道をゆっくり歩いた。

やっと、先輩の家の近くまで来た。

「今日はなんかごめんな!ここまで送らせてごめん!したらまた明日☆」

「あ・・・さよなら・・・」


そんな挨拶しか返すことが出来なかった。

“自分のせい”こんな思いがずーっと頭の中をぐるぐるしていた。


もう夜の7時。


とっくの間に門限なんて過ぎてる。

でも私は、急ぎもしなく、家に帰るでもなく...ただひたすら歩いていた。
どこを歩いているかもわからないくらい・・・。

頭の中は三浦先輩の足のことでいっぱいだった。


「はあ・・・明日気まずいな・・・はあ・・・」


もうため息しか出ない。
人生でこんなに悩んだの久しぶりってくらい悩んでる。

もしかしたら、本当に自分は関係ないのかもしれない。

だけど・・・。
あの状況で私が関係ないわけない。

絶対、私のせいだ。


そんなとき、誰かから私の携帯に電話がきた。


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