あなたの恋人になりたいのです。
「誰だろ・・・」
携帯をひらいてディスプレイに表示された名前を見る。
携帯には
【亮太くん(^0^)/】
と表示されていた。
私、すっかり忘れてた。
亮太くんに告白されたこと。
返事返してないや。
とりあえず、電話が切れる前に電話に出た私。
「もしもし」
『あ、咲希?今どこ?』
「ん?わかんない(笑)どっか」
『こんな時間にどこ歩いてるんだよ!』
その亮太くんの言葉に返事を返せなかった。
私・・・・今どこなんだろ。
周りを見渡しても見ても、見たことのない景色ばかり。
建物は沢山あるのに、こんな暗くても明かりなんて見えない。
いっきに、不安に襲われた。
『咲希?今どこ?迎えに行くから』
「りょ・・・亮太くん・・・こ、怖いよぉ...」
『なした!?すぐ行くから!周りに何かないの?』
「暗くてなんも見えない・・・でも、公園はある・・・」
『どんな?』
「ブランコしか・・・ないみたい・・・」
『わかった。今から行くから』
そう言って亮太くんは電話を切った。