あなたの恋人になりたいのです。


三浦先輩の「またな!」って言葉にいつも
期待しちゃう自分がいる。


こんなにも先輩が好きなんだぁって
思うとそんな自分が怖くなる。

「咲希!早く教室戻らないと怒られるって!」


後ろから友達に言われ、慌てて教室に戻る。



「咲希~何かいいことあった?」

「へ?」


図星だったので変な声を出してしまった私。

「やっぱり~♪いい顔してるもん!三浦くん?」


武井ゆず。
私の1番の心友。

ゆずには何でも話せる。

部活も同じでパートも一緒。そんな理由もあって仲がいいのかも知れない。


「正解・・・」

「何話した?」


ゆずは私の話を親身になって聞いてくれる。

そんなゆずの優しさが私の胸に響く。


“先輩が好き”なんてゆず以外の友達には言ったことない。

てか・・・言えない。


どーせ、そんなこと言ったら皆引くだけ。








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