あなたの恋人になりたいのです。


「したらまた!生徒会頑張れ!」

「うん!ありがと」


6時間目の授業を終えて、生徒会がある私は、すぐに生徒会室に向かう。


早く・・・三浦先輩に会いたいから。


「こんにちは!」

「ちわー★」


挨拶を返してくれたのは、亮太くん。

私の先輩。
良き相談相手でもある。

三浦先輩と同じクラスだったり・・・。


「あれ?亮太くんしかいないの?」

「あぁ・・・掃除でしょ」

「そっか・・・」

「あれ?俺だけじゃ不満?利起いなきゃ(笑)」

「そんなことないし・・・」


亮太くんは何でもお見通し。

三浦先輩が好きってことも私から話した訳じゃない。

全部、亮太くんが当てた。


「最近、利起とどーよ?」

意地悪してくると思ったら優しくなる。


そういうとこ・・・三浦先輩に似てる。


「どーよって・・・なんも。」


本当に・・・何にもない。

ただ普通に話して・・・ただ一緒に帰って・・・。


そんな普通のことで私は幸せを感じていた。


「そっか・・・。」

「なんで?」

「別に♪」


そう言って耳を触りながら亮太くんはいつもの笑顔で私に言った。


< 7 / 32 >

この作品をシェア

pagetop