あなたの恋人になりたいのです。
「したらまた!生徒会頑張れ!」
「うん!ありがと」
6時間目の授業を終えて、生徒会がある私は、すぐに生徒会室に向かう。
早く・・・三浦先輩に会いたいから。
「こんにちは!」
「ちわー★」
挨拶を返してくれたのは、亮太くん。
私の先輩。
良き相談相手でもある。
三浦先輩と同じクラスだったり・・・。
「あれ?亮太くんしかいないの?」
「あぁ・・・掃除でしょ」
「そっか・・・」
「あれ?俺だけじゃ不満?利起いなきゃ(笑)」
「そんなことないし・・・」
亮太くんは何でもお見通し。
三浦先輩が好きってことも私から話した訳じゃない。
全部、亮太くんが当てた。
「最近、利起とどーよ?」
意地悪してくると思ったら優しくなる。
そういうとこ・・・三浦先輩に似てる。
「どーよって・・・なんも。」
本当に・・・何にもない。
ただ普通に話して・・・ただ一緒に帰って・・・。
そんな普通のことで私は幸せを感じていた。
「そっか・・・。」
「なんで?」
「別に♪」
そう言って耳を触りながら亮太くんはいつもの笑顔で私に言った。