約束の3ヶ月♥
「もぉ 一息くらい入れさせてよ--;」
未玖の小声を聞いていたのか後ろから声を掛けられた。
後ろを振り返ると、そこには 透明感のある白い肌とピンクの唇が目立つとっても可愛い女の子が未玖を見ていた。 私とは大違いのような純粋な女の子。
「大丈夫!? 入学式から遅刻だなんて...。何かあった!?」
「いや、ちょっと寝坊しちゃっただけだよ;」
その子は2回小さくうなずき未玖の方を見た。
「私、星野夢華。よろしくね♪」
初めての友達ができて嬉しくなったのか、廊下の角につまずいて夢華ちゃんに迷惑を掛ける所だった。
ながいながい入学式が終わり、やっとの事で教室に戻った。
「あーぁ、このクラスにはかっこいい人いないなぁ。 こんなクラスで1年間やっていけるかなぁぁ~」
自信なさげに 声を発した未玖。