群青色の恋     〜私たちの恋愛模様〜
「──こないだ、ハルくんと会った時のこと何だけど…『あの時はゴメン!!』

私の声に大ちゃんの声が被さった。


「………………ハルくん、何か言ってた?」

思いきって聞いた。


「ハルは…『何か変なこと言っちゃったかな』って心配してたから、ボクと喧嘩しからだよって言っておいたし、それに……ボクたち付き合ってないよ、誤解しないでって言っておいたから。」


大ちゃんは私を見る。

…また、泣きそうな笑いをして。


何て言っていいのかわかんない。けど…


「───…だい…」


声を出した瞬間───

『───危ないっ!!』

─────────
───────────

──…自転車と反対側の、大ちゃんの左側に引き寄せられてた。


「─────?!!」


抱き寄せられてる!!!

「は、離して!!!」


大ちゃんの胸を押すけど、ビクともしない。


「───…バイクがすっごい勢いで通っていったんだよ…」


…確かに、何かのすごい音がして通りすぎたような…

「ご、ごめん…。ありがと。…もう平気だから。」


そう言ったのに、離してくれない…。


「……離して…」


「…ボクが、おーちゃんに触れていたいの。」


─────……え?


「小さい頃から、…今だって、こんなに好きなのに」

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