群青色の恋     〜私たちの恋愛模様〜
……………好き……?

……大ちゃんが、私を?

──…だって、私たち、『幼馴染み』だよ…


「……ずっと、こうして触れていたい。」


ギュッと大ちゃんの腕に力が入る。


──…私だって大ちゃんのこと、好きだよ…大好きだよ。けど……───


「…大ちゃん、離して。」

「…………………」

「───…私も、大ちゃんのこと好きだよ…」


「…………………」

「……けど、その『好き』は、恋愛感情じゃない。──…小さい時から、『弟』、っていうか

『妹』みたいだったから」

こんなこと言うのにも、心臓が痛む……。

だけど…、その気がないのに、気があるそぶりをすることはできない。


「私、ハルくんのこと、本気で好きなんだ。」


そう、はっきり言った。



──…大ちゃんの体が震えてる……。


───泣いてる?!


顔を上げ、大ちゃんの顔を見た。


そこには、……涙目だけど、微笑んでいる大ちゃんの顔。


大ちゃんは、私の体を離す。

涙を袖で拭き、

「───…ボク、恋愛対象じゃないってわかってた。…弟みたいだって。

けど、『妹』って…笑えるっ」

笑う大ちゃん。



なんか、申し訳なくなって

「……ごめんなさい。」

謝った。


「え、いいから〜!!そんな、謝んないで!」


明るい大ちゃんの声。


「困らせるのわかってたし、言わないつもりだった。
…言っちゃったけど♪」


舌をペロッと出して頭をかいている。


そんな大ちゃんを見て、少しホッとした。


「…もう、おーちゃんのこと困らせない。おーちゃんの嫌がることしない。

…だから、これからも『幼馴染み』でいてくれる?」

急に真面目な顔をした大ちゃんに、


「もっ、もちろんだよ!」

慌てて返事をした私。


「そんなにどもんないでよ〜」


大ちゃんと目があって


笑い合った。


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