群青色の恋     〜私たちの恋愛模様〜
彩は看護学校に通ってて、今は一人暮らしをしてる。

電話では『バイト命!』って言ってたけど…



「ビンボー学生だもん。働いてるわよ〜」


なぜか腕まくり…(笑)


「けどさー、卒業と同時に結婚って聞いたときはマジビビったよ〜。いつの間にそんな人いたの?!。それもガッコのセンセーだってで?!
女子校の先生と生徒の"禁断の恋"かぁ。燃えたんじゃない〜♪」


興奮気味に話す彩は

今度はストローをくわえてる。


「アタシにも幸せ分けろっ!」

「あっ!」


……最後に残しておいたパフェのイチゴをとられたし(涙)


「何言ってんの。彩は幸せでしょ?秋本〈アキモト〉くんとは最近どうなの?」

彩は、中学校からの同級生の秋本くんと付き合ってて、今も続いてる。



「はぁ〜?新〈アラタ〉と?!どうもこうもないよ〜!いっつもフラフラヘラヘラしてムカつくったらありゃしない!」


そう言いつつも顔が赤いんですけど、彩さん(笑)


「仲良いよねぇ。高校も一緒、大学も同じなんて羨ましいわぁ〜」


「ちがっ、それはアイツが真似して…」


からかうとますますオモシロイ…


「…アイツ、おーが結婚したって聞いてショック受けてたし。」


「はぁ?驚いてただけでしょ?」


「……まぁ、叶わない恋もあるってことよ」


なぜか含み笑いをしてる彩。


「アイツに告られたの覚えてる?」


「は?!そんなのあるわけないでしょ〜!しまいには怒るよ?」


そう言ったのにますます彩の顔は崩れていき…


「あははははははは〜!」

なぜか大笑いされてる…。



「ごめん〜あんまりアイツが不憫で」


笑い泣きをしてる彩は涙を拭きながら


「まぁ〜、おーは、中学の時、好きな人いたしね」


ドキッ──


それだけで心臓が飛び跳ねた。


「アタシとしては、その"片想いの君"とウマくいってほしかったけど〜」


今度はストローを手に持って振り回してる……


「彩は…どうしてそう思うの?」


「ん──…女の勘ってやつ?だってさぁ…」


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