群青色の恋     〜私たちの恋愛模様〜
ビシッ──


ストローで指され


「あんたには似合わないからよ!!」



……私は息を飲む。




「その服の色がイヤ!!」

「へ?……服??」


彩は私を上から下まで見て


「なんでもっと明るい服着ないわけ?旦那の趣味?黒キライじゃないけど、前開きすぎ!!エロイし!!中学の時は、もっとお嬢っぽかったじゃん〜」


なぜかため息をついてる…


私はいつも通りの黒が基調のシックな服……彩的に言うと『地味!!』な服を着てたから… それが似合ってないと…。



「これから会うんだよ」


「えー?そうなの?!夕飯うちに来て食べようよ〜!新もバイト終わったら来るって言ってたよ。おーに会いたいって」


「私もそうしたかったんだけど……」



──…今日、彩と会うって言ったら、『じゃあ、夕方から会えるね』と言われてしまい、外で待ち合わせをしていた。


仕方ないもんね──…


彩を見て、私はニヤリとして

「お邪魔虫は退散するから、彩は秋本くんに愛情たっぷりのおいしいもの、作ってあげてね♪」


あ、彩の顔…。

…それだけで顔が赤くなってるし…。


ムフフッ、彩ってホントに可愛いやつ♪



「だーかーらー!アタシじゃなくって、おーに…」


「あ、時間だ。…今日は彩に会えて嬉しかったよ!」

時計を見ると、もう涼との約束の時間が近付いてた。

もっと話してたかったけど…あの人、遅れるとウルサイから。


「短大卒業したらこっち来るんでしょ?」


「…多分ね」

「じゃあ、もっと会えるよね?中学校の同窓会にも来なかったじゃん。みーんな会いたがってたよ。特に男子が。」


ウッシッシ、って笑ってる彩。


「またまた〜。口がお上手なんだから、彩サンは(笑)」

「じゃ、またね〜」


彩に軽く手を振り、席を立った。


久しぶりに会う彩は、相変わらず声が高くて口が悪かったけど…キレイになってて、驚いた。きっと秋本くんといい恋愛してるんだろうなって思わせる。


もっとしゃべりたかったなぁ……
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