家族内恋愛
トントントントン

「この音好きだなぁ…」

『この音…??』

「包丁がまな板をたたく音。トントンってなんだかほっとするって感じかな」

『ふぅん…変わってるね、拓ちゃんは』

「そうかな」

拓ちゃんはこの音が好きなんだ…

そうぼーっとしてると

『痛っ!!』

「美音ちゃん?!大丈夫??」

そう言って拓ちゃんは私の血が出た人差し指をつかんだ

バサッ

『っだ、大丈夫、だよ』

「ちょっと待ってて」

そう言ってリビングに消えていった

あぁ今絶対私顔赤いよ…

思わず手をはらっちゃった
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