家族内恋愛
『っ………!!』

何だろう??

私はゆっくり少しだけドアをあけた

するとそこには必死に声がもれないように押し殺して泣いている拓ちゃんの姿があった

「うっ…っ!!」

あんな拓ちゃん初めて見た

悲痛に顔を歪ませてばれないように必死だった

まるで生まれたての赤ちゃんのように肩をふるわせて

『拓ちゃん…』

パッ

『あっ…』

私の声が聞こえたのか拓ちゃんは顔をあげて目があってしまった

「っ………!!!」

拓ちゃんはまさか見られてると思わなかったのかとても驚いたような表情だ

「美、音ちゃん…」


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