家族内恋愛
………

「ごめんね美音ちゃん」

『どうして謝るの?』

「僕がいながら詩音さんの異変に気づけなかった」

『仕方ないよ。きっと必死に隠そうとしていたんだろうし、隠されたら誰だって分からないよ』

「ほんとにごめん。明日午後から休ませてもらうから美音ちゃんが学校終わったら車で迎えに行くよ。それまで僕は入院の準備とかしてるから」

『わかった………じゃあ私もう寝るね。おやすみ』

「…おやすみ」

そしてリビングのドアノブに手をかけた

すると

「美音ちゃん」


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