ねぇ、こっち向いて?
外の窓から二人で、そっと除き見る。
――あっ!
まーくんがいたっ!
エプロン似合ってるね!
いい男がますます引き立っちゃうじゃんかっ!!
「ちょっと、美世!?偵察なんだからムフムフ言わないでっ!」
「すいません…」
ムフムフ言ってたのかな?
恥ずかしっ!
てか、アキちゃんの方がもはや乗り気ではないかっ!
なんて、ちょっと唇を尖らせたくなった時。
「……あ!」
アキちゃんが小さく叫んだ。
「あの人だよ……」
アキちゃんの綺麗な指で、店の中を指す。