ねぇ、こっち向いて?
そんなことを考えていると、時計は、もう9時を過ぎている…。
まーくん、遅いな…。
もしかして、あの女の人と一緒にいるのかな……?
そんなことを考えて、すごく胸が痛んだけど、あたしはこの想いを伝えるまで帰らない。
絶対に帰らないんだからっ!
帰らない…。
…帰らない…。
ってか、もう帰れないよ……。
…だって、眠いもん…。
まーくんのいい匂いがするベッドはふかふかで、
まるでまーくんに包まれてるみたい。
今日は、いっぱい寝たはずなのにな………。
けどあたしは、まーくんを待ってる間に寝てしまった――。