ねぇ、こっち向いて?
――あたしは夢を見た。
3、4歳のあたしと、
やっぱり6歳くらい年上のまーくん。
二人で並んで笑い合っている。
「みよねぇー、おっきくなったら、まーくんとけっこんするの~っ!」
「おれと?」
「うんっ!みよ、まーくんがだいすきだから!……まーくん、みよのこと、きらい?」
「……ううん!好きだよ!」
「えへへ~、よかったぁ!」
「約束だからな?」
「やくそくっ!」
そう言って、二人は指切りをした。
笑い合う二人幼いの笑顔が、
今の二人の笑顔に変わった。