ねぇ、こっち向いて?
まーくんは、いつも意地悪するときの子供っぽい笑顔を浮かべた。
「ねぇもしかして、俺に彼女がいると思ってヤキモチ妬いてたの?」
……ヤ、ヤキモチとか言われると恥ずかしい…。
でも……。
「……うん…」
顔が一気に熱く火照るのが分かった。
そんなあたしを見て、まーくんはクスッと口元を緩めた。
「俺の彼女は美世だけだろ?」
……は?
いやいや今さらですが、これはもしや夢?
さっきの続きの、夢?
――パーンッ!
両手で、自分の頬っぺを挟む。
……な、涙が出るくらい
「…い…いたい……」