ねぇ、こっち向いて?
夢の中。
夢の中のはずなのに……。
優しく、そっと。
温かさを感じた。
唇に。
あたしのそれには、
確かにまーくんの柔らかい唇が合わさっていた。
……あぁ、きっと頑張ったあたしへの、神様からのご褒美の夢なんだね。
こんな幸せな夢を見たのは、初めてだよ。
ありがとう、神様。
けど、
できれば今度は夢ではなくて、現実でっ!
よしっ!
今度はキスしてもらえるように頑張るからね!
待ってなさいよ、まーくん!
Fin.