金魚の浴衣
「これが良いなぁ……」
菜緒のところに持っていく。
「これ、どうかなぁ?」
「良いんじゃない?
似合うと思うよ!」
それから私は頑張った。
だって絶対に花火大会までに完成させるんだもん!
だからほぼ毎日ギリギリの時間まで残って作業をしている。
そのせいで響とは全然会えなくなっちゃったけど……
後、最近響が私に何かを聞きかけて、
口をつぐんでしまうことが多い。
そして迎えた花火大会の日……