【短編】お隣BOY☆
どんでん返し
ガチャ


ドアが開いた。


ビクッとなった。


また、強盗…?



涙でぼやけた視界の中で、玄関に立っている人物が喋った。


「やっぱり今日はこっちにいるわ」



虎太朗様が戻って来てくれました。



しかし…


『軽い女だな…』


あの言葉を思い出した。



「いえ、大丈夫…です…」

弱々しい声で言うと、虎太朗様は言いました。



「心配しなくても、襲いかかったりしねぇよ」



ええ、そうでしょうよ。


だってあなたは…



「それは知ってます」


そう言うと、


「知ってますって…何を?」


と、返って来ました。


だから…


「ゲイなんでしょ?」



虎太朗様は固まっています。


自分で言っておきながら、知られたことにショックを受けているんでしょうか…?


「あほっ。俺は女好きじゃ!!」



え…?



割れるような大声で怒鳴られました。



「え?だって女に興味ないって言ってましたよね?」


虎太朗様は怒りで震えながら、


「それは今は女に興味ないってことだよ…」


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