【短編】お隣BOY☆
な、何…?


おかしくなっちゃった?



彼は、私の質問に答えようとしながら、一人吹き出してゲラゲラ笑っている。



気味が悪いな…



私はそんな彼を冷めた目で見ていた。



「たら…たら虎太朗」


タラコ太朗?


何、そのギャグみたいな名前。



「何よ、タラコって…」


そう言った私を見て、彼は吹き出しておなかを抱えて転げ回っている。



笑いで震えながらペンで、

『多良』


と書いた。



『多良虎太朗』



『多良歩來』


タラフク…


タラフク…?!



「たらふくって…。ありえない!!」



頭を抱えた私。


その隣には虫のように転げ回っている奴…



なんてことでしょう…



やっと掴んだ幸せが…


またしてもどんでん返し。


しかし、今回のことはこれから先の人生に関わります。


たらふく…



なんて最悪なネーミング。


どーしよー!!!
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