―およげないにんぎょひめ―
ある日の朝、菜摘はいつも通り「大の仲良し」だった後輩・麻結に挨拶をした。
「麻結ちゃんおはよう!」
「おはよう菜摘ちゃん!!」
そのとき、麻結が鞄から少女漫画誌の付録のカンペンケースを取り出していた。
「ねぇ見て!私もこのカンペンゲットしたよ!」
麻結が叫ぶ。
「あーっ、私も持ってる!」
「私もっ!」
続いて先輩ともうひとりの後輩も叫んだ。
「わぁーん、嫌だー!!」
菜摘はそのぐらいのことにショックを受けて泣いた。
(やっぱり、友達じゃなかったんだ…。)
あのカンペンケースは、特学の女子生徒はほとんど持っている。持っていないのは菜摘と緋芭の2人だけだった。「物が一緒じゃないと友達じゃないんだ」
菜摘はそう思っているのだ。
(やはりあの雑誌買わないとダメなのだろうか…?でも家族から禁止されてるし…。)
「麻結ちゃんおはよう!」
「おはよう菜摘ちゃん!!」
そのとき、麻結が鞄から少女漫画誌の付録のカンペンケースを取り出していた。
「ねぇ見て!私もこのカンペンゲットしたよ!」
麻結が叫ぶ。
「あーっ、私も持ってる!」
「私もっ!」
続いて先輩ともうひとりの後輩も叫んだ。
「わぁーん、嫌だー!!」
菜摘はそのぐらいのことにショックを受けて泣いた。
(やっぱり、友達じゃなかったんだ…。)
あのカンペンケースは、特学の女子生徒はほとんど持っている。持っていないのは菜摘と緋芭の2人だけだった。「物が一緒じゃないと友達じゃないんだ」
菜摘はそう思っているのだ。
(やはりあの雑誌買わないとダメなのだろうか…?でも家族から禁止されてるし…。)