―およげないにんぎょひめ―
「綾瀬さん…」
ふと後ろを見渡すと、緋芭がフェンスで号泣する菜摘の後ろに立っていた。そして…。
「もう、あいつらと関わるのやめた方がいいよ」
「え?」
(まさか、麻結と絶交しろと?そんなの嫌。私には麻結がいないと生きていけないのに…。)
菜摘にとって友達と呼べる人は小学校時代から一緒だった麻結だけだったのである。
前にも書いたが、ふたりは普通学級では誰一人友達と呼べる者はいない。
ふと後ろを見渡すと、緋芭がフェンスで号泣する菜摘の後ろに立っていた。そして…。
「もう、あいつらと関わるのやめた方がいいよ」
「え?」
(まさか、麻結と絶交しろと?そんなの嫌。私には麻結がいないと生きていけないのに…。)
菜摘にとって友達と呼べる人は小学校時代から一緒だった麻結だけだったのである。
前にも書いたが、ふたりは普通学級では誰一人友達と呼べる者はいない。