や、うん。ちょっと妬きました。【短編】二


いや、まぁ。
また咲月くんと同じクラスになれたことは…ちょっとね、ちょっとだけ嬉しかった。

だけど、
1年生の時は前後だった、私と咲月くんを唯一繋ぐ出席番号が五つも離れてしまったのだ。
これじゃあ席が前後になることもなければ
隣になることだってない。

それどころか、同じ1列に並んだ中では1番遠い。
なにせ、前に人がいるから
こういう風に咲月くんの寝顔を盗み見ることさえ許されない。





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