や、うん。ちょっと妬きました。【短編】二


「寝るときに邪魔だから…。」



「え。」

びっくりして、弾かれたように咲月くんを見る。

てっきり寝てるもんだと…
っていうか、咲月くんの声、久しぶりに聞いたなぁ…

心地いい。

そんなことを思っていると、



寝癖のついた柔らかそうな髪を気にせず
のそっと身体を起こした咲月くんは、


また…
ふにゃっと、

可愛らしく微笑んで…


「おはよう、遠藤さん…。」

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