トリップ少女

海の中3mほど下


「行ったみたいね」


ミランは海岸から灯りが消えたのを確認した



「若菜、本当に魔女と交渉する気?」



「するよ。出来るか分からないけど、カレンを悲しませたくないから、絶対にやる」




若菜は今までで一番強い目をしていた



「ほぉ…」



その目にミランの方が圧倒されてしまった




「今から魔女の所に行く。時間はあるよね?」



「時間なら、たっぷりあるわ。一気にラストまで畳み掛けましょう」





二人は深く深く泳いで、光も届かなくなった



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