名前
「みなさん聞いて下さい。あなた達は動けなくても存在はあります。声が聞かれなくても存在はあります。」
村の人たちは気づいた。
少年は村の人たちの目を見て話してはなかった。
「私はニンゲンではありません。ヒトです。」
「だからあなた達の声が聞けます。」
村の人たちは少年の目線を合わせて見ているものを考えました。
「みなさん。あなた達は互いの声は聞けません。だから私が教えてあげます。私が声を聞きます。」
村の人たちは気づきました。少年は私たちの着ている服や土、髪、を見ていました。
「いずれみなさんも動けるようになります。私がそうさせます。」