月夜の太陽
『ルナ、話があるんだろう?』

「…うん」



食事を終えたお父様がコーヒーを飲みながら話を切り出してくれた。


良かった…。



『話というのは?』

「実は…今、婚約を申し込まれていてね……」

『ゴホッッッ誰にッッ!?』

「リオ…汚いよ……」



私の言葉にいち早く反応したリオが、驚き過ぎて飲んでいた水でむせてしまった。


いつものほほんとしているお母様も珍しく驚いているようだ。



『誰に申し込まれているんだ?』

「……ロナウド様」

『ロナウド様!?どうして!?いつの間にそんな仲になったんだよ!?』

「リオ落ち着いてよ!話が進まないじゃない!!」



私の言葉に不貞腐れたような顔をするリオ。


事前に相談しなかったことにも腹を立ててるんだと思うけど…。






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