月夜の太陽

お母様の話によると、ここ最近はリオとサハルドは2人でよく行動しているんだとか。


私は気付けば一人ぼっち。


早く1人でいることに慣れてしまえば楽になれるのにな…。



「ルナ!探してたのよ!!」

「どうしたの?」

「今アマンダが来てるんだけど、ルナも一緒にお茶しない?」

「お母様に会いに来たんじゃないの?私邪魔だよ」

「そんな事ないわよ!!アマンダもルナに会いたいって言ってたもの!!」



結局私が何て答えようと、お母様は私を連れて行くつもりだったらしく、私はお母様に手を引かれながら廊下を足早に歩いている。


昔アマンダさんはお父様の婚約者だったと聞いたことがある。


詳しくは知らないけれど、たくさん色々な出来事があったのだと…。


だから未だに私からして見たらお母様とアマンダさんの関係は不思議でしょうがない。