月夜の太陽
お母様の様子を見てクスクスと笑うアマンダさん。


お母様には悪いけど、お母様はすらっとしているけどグラマラス…ではない。


その体型を見ていると私もグラマラスにはなれない様な気がする。



「ローズではなくローラ様の遺伝を受け継いでいれば、ルナもきっとグラマラスになれるわよ」

「お祖母様?」

「ローラ様はとても魅力的なお体をしてらしたのよ。かと言っていやらしいわけではなく上品で、とても憧れたわ」

「そうなの!?ならお祖母様に似ることを祈らなきゃ!!」

「さっきから聞いてれば酷いっ!シエルはこのままの私がいいって言ってくれるもの!!」



お母様が子供の様に言うものだから私もアマンダさんも笑ってしまった。


ますますいじけるお母様。


本当にいつまでたっても可愛いお母様。



「シエル様はローズにぞっこんですものね」

「ずっと好きでいてもらえるように、日々女を磨くように心がけるようにしているもの」

「シエル様は幸せ者ね」

「私も幸せ者よ」



この2人は一体いつからこんな話をできるようになったんだろう。


アマンダさんはお父様とは別に好きで婚約関係にあったわけではないのかしら?





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