月夜の太陽
「気になってる事があるんだけど……」

「何かしら?」

「先に言っておくけど、ただ純粋に気になってるだけで、変な意味とかはないからね」



お母様とアマンダさんは顔を見合せ不思議そうな顔をする。


二人に気になっている事を聞こうとした時、ドアがノックされ、使用人が入ってきた。



「お話し中失礼致します。ルナ様にお会いになりたいと、ロナウド様がお見えでございます」

「ロナウドが!?」

「はい」



何しに来たの!?


お互い愛し合っているわけでもないのに、突然何の連絡もなしに来るなんてどうかしてる!!



「ごめんなさい、私は席を外させてもらうね」

「ロナウドも一緒にお茶をすればいいじゃない」

「えっ!?そんなのせっかく来てくれたアマンダさんに悪いじゃない」

「私は構わないわよ?ロナウド王子が嫌でなければ」



ニコッと笑ってお茶を飲む二人。


これ以上変に断ればお母様に益々疑われてしまう。


この二人には敵わないなと思う。


私は仕方なく、使用人にロナウドをここへ案内するようお願いした。






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