月夜の太陽
『僕もよくは知らないよ。まともに話したことないんだ』

「そうなんだぁ…残念……」

『ただ、ルナは優しい方だって言っていたよ』

「ルナは…幸せ……かな?」



エレナの一言にみんな黙りこんでしまった。


そんな事俺たちに分かるはずがない。



『ルナのことを心配してくれているの?』

「勿論よ!!だって友達だもんっ」

『ルナが聞いたらきっと泣いて喜ぶよ。ルナは泣き虫だから……』



リオはルナと一体どういう関係なんだ?


ただの知り合いという関係ではなさそうだ。



「リオもルナと親しいんだね」

『そうだね、大切な存在だよ。でも、今は上手くいってないんだ』

「喧嘩してるの?」

『喧嘩ではないかな。ただ僕が一方的に拗ねてるだけだよ』



リオが笑うと周りの女たちはうっとりした顔を見せる。


ルナもこうやって周りにいるものを惹きつけるところがあったな……。






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