月夜の太陽
何に対して恐怖を抱いているのかは分からないけど、体の震えが止まらない。


自分で自分の体を包み込むかのように、腕を肩に回した。



「ソルは…気付いてるのかな?体の変化に……」

『それは…分からない。見た目が変わってしまったことに対しては、気付かれないよう工夫をしているみたいだけどね』



私はロナウドの目を真っ直ぐ見つめた。


何か隠しているような、話しにくいことでもあるような目をしている。



「ありがとう…私の為を思って、言わないんでしょう?」

『えっ……?』

「本当はこれ以上聞きたくない…恐怖で頭が可笑しくなりそう。だけど、私の浅はかな行動の結果ですもの…聞かせて欲しい……お願い」



私の隣に腰掛けたロナウドは私の肩に手を置き、落ち着かせるように優しくさすってくれた。


自分もついていると言ってくれているかのように。





< 212 / 471 >

この作品をシェア

pagetop