月夜の太陽

変装するための道具や洋服を揃えるのは思っていたより大変だった。


カツラとコンタクトも自然に見えるものを選ぶのに、結構時間が掛かってしまった。


特にカツラは動いたときにずれないようにするために、色んな工夫をする必要があった。


髪が長いとカツラを被るのって慣れるまで大変そうだし…。



「どう?」

『いいんじゃない?違和感ないと思うよ』

「本当!?良かったぁ～やっと出来上がった」



今はカツラを鏡で合わせながらリオにも一緒にチェックしてもらっている。


なんどもつき合わせちゃってるからリオもそろそろお疲れ気味。


でも自然だって言ってくれたし、最終チェックもこれで終わり。


私はブラウンの髪の毛に、黒のカラーコンタクトをつけることにした。


カツラは肩くらいまでのもの。


髪の毛はずっと腰までの長さだから、自分で見ても新鮮。



『やっぱり心配だよ』

「大丈夫だよ。いつも以上に用心深くするし」

『いつも全く用心してないから説得力ないよ』

「リオ失礼～!!」