月夜の太陽
部屋を出ると丁度隣の部屋のドアが開き、リオが出てきた。


その後ろにはエレナとフィズさんもいた。



「あっ!ルナおはようっっ!!昨日ルナを探して……」

「エレナ?」



突然口を開いたまま喋らなくなったエレナの視線の先にはソルの姿があった。


私は恥ずかしくなってしまい、どう話せばいいのか分からず1人あたふたしてしまった。


きっと顔は真っ赤に違いない。



『父様が知ったら気分を損ねるだろうね』



リオの口調はまるで私たちをからかっているようだった。



「お父様がどうして気分を損ねるのよ!?」

『ルナを溺愛してるからに決まってるだろう?ソルも覚悟しておいたほうがいいかもしれないよ』

「ソ、ソルは何も悪くないじゃない!!というか、私たち何も悪い事してないもんッッ!!」



私があまりにも必死な顔をしているからか、リオとフィズさんに笑われてしまった。


エレナは驚いた表情からどんどん嬉しそうな表情に変わり、思いっきり抱きつかれた。








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