月夜の太陽
『ロナウド、お前の責任ではない。我々も防げる立場にありながら気付く事ができなかった……すまない』

『頭を上げて下さいッッ!!謝らなければならないのは私の方ですッッ!!!自分のことしか考えずに行動し、沢山の者を傷つけ、シエル様やローズ様に嘘までついてしまいました。ルナには謝りきれないほど辛い思いをさせてしまいました……処罰は受ける覚悟でございます』

「そんなッッ悪いのはロナウドだけじゃない!!私は同意のもとでロナウドと共にいたのよ!?罰を受けなければいけないと言うのなら私も一緒に受けるべきだわッッ!!」

『ルナッッ!!何を言っているんだッ!!君は私に脅されて仕方なく計画にのっただけじゃないかッッルナは関係ないッッッ』



ロナウドの叫びにも似た大きな声が部屋中に響き渡り、部屋の中はピリピリした空気に包まれた。


私を庇ってくれようとしている気持ちは嬉しい。


だけど、それでは私が納得できない。



『お前たちの気持ちはよく分かった。この件が落ち着いたら罰を受けてもらうとしよう……両者ともな』

『シエル様ッッ』

『罰するべき行いをしたかどうかは私が判断すべきことだ。私はルナも罰を受けなければいけないことをしたと思っている。我が娘だからと甘やかしていては皆に示しがつかないだろう』



お父様は静かだが有無を言わせない口調でロナウドを制圧した。


ロナウドだけじゃなく、誰一人として口を挟める雰囲気ではない。



「ロナウド、ありがとう。だけどお父様の言うとおりだよ。私も罰を受けなければいけないくらい勝手な事をしてしまったもの」





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