月夜の太陽
無数の薔薇が咲き誇っている中、一ヶ所だけ手入れがされ緑の芝生が広がっているところがあった。
その場所に近付くにつれ、決して控えめとは言い難い加工された石が見えてきた。
石にはハッキリとした文字でカイン·アレイストロと刻印されている。
この場所を聞いた時のローズ様はとても嬉しそうな顔をしていて、勿体ない程の笑顔で送り出してくれた。
その隣でルナは不安そうな、だけど大丈夫と言ってくれているかの様な笑みを浮かべていた。
答えは見付からないにしろ、カインの眠る場所に来れば今持っている決意や覚悟がより固いものへと変わるような気がした。
愛する女性を守り健やかに眠りについたカイン。
そして、そんなカインの為に涙を流し今も忘れる事なく胸にしまっているローズ様。
なんて贅沢で幸せな死を遂げたんだろうかと思わずにはいられない。
墓石の周りには花が供えてあった。
枯れたものから枯れかけているもの、まだ瑞々しく花びらを広げているもの。
どうやら定期的に誰かがここを訪れ毎回花を置いていっているようだ。
ローズ様はここ最近はこの場所を訪れていないと言っていた。
ジオラさんやザックさんが頻繁に訪れているんだろうか。
その場所に近付くにつれ、決して控えめとは言い難い加工された石が見えてきた。
石にはハッキリとした文字でカイン·アレイストロと刻印されている。
この場所を聞いた時のローズ様はとても嬉しそうな顔をしていて、勿体ない程の笑顔で送り出してくれた。
その隣でルナは不安そうな、だけど大丈夫と言ってくれているかの様な笑みを浮かべていた。
答えは見付からないにしろ、カインの眠る場所に来れば今持っている決意や覚悟がより固いものへと変わるような気がした。
愛する女性を守り健やかに眠りについたカイン。
そして、そんなカインの為に涙を流し今も忘れる事なく胸にしまっているローズ様。
なんて贅沢で幸せな死を遂げたんだろうかと思わずにはいられない。
墓石の周りには花が供えてあった。
枯れたものから枯れかけているもの、まだ瑞々しく花びらを広げているもの。
どうやら定期的に誰かがここを訪れ毎回花を置いていっているようだ。
ローズ様はここ最近はこの場所を訪れていないと言っていた。
ジオラさんやザックさんが頻繁に訪れているんだろうか。