月夜の太陽
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毎日毎日一つの部屋に集まり、シエル様を筆頭に緻密に計画を練っている。


失敗は許されない。


失敗をすればこの国の秩序も乱れ、たくさんの罪のない者たちが死ぬことになるだろう。



『では部隊を多きく2つにわけることにしよう。森にいく部隊とこの城に留まる部隊に』

『では森には我々暗部が向かいます。この城は騎士団の方々にお任せできますか』

『そうだな、それが適任だろう。では、ジオラ筆頭に暗部は森へ向かってくれ。ザックはいつも通りジオラのフォローを頼む』

『かしこまりました』



今まで話し合いのときに口を挟んだことはなかったが、今は挟まずにはいられなかった。



『俺も森に向かわせて下さい』

『ソル、お前は城で待機だ』

『何故ですか?レイドを始末することが俺の使命では?』

『だからこそお前は城にいればいい』



鋭い目つきで言われ、一瞬怯みそうになったがここで食い下がることはできない。


納得できないまま戦に望めばそれは敗北に繋がりかねない。







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