月夜の太陽
ソルの部屋にはキャップやハット、ハンチング、色んなタイプの帽子が掛けられていた。


いつも帽子被ってるし、好きなのかな?



「帽子、集めてるの?」

『集めてるわけじゃない。母さんや兄貴が買ってくるんだ』

「そうなんだ。どれもソルに似合いそう」

『どうも』



本当に似合うと思って言ったのに、ソルは信じてないみたい。



「帽子が好きなわけじゃないの?」

『…あぁ』



それでも帽子を買ってきてくれるってことは、みんな似合うと思ってるんだと思う。


こんな事言ってもまた流されちゃいそうだから言わないけど。






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