青春の蒼いカケラ
 僕の横には笑顔の彼女。
 みんな気の知れた連中、ジュンちゃんが気を利かして持って行った酒を煽ると、俄然、ハルオちゃんが饒舌になった。こんなに楽しくて幸せな時間、僕は一生忘れないだろう。
 思えば長い道程だった。
 出会うべくして出会った二人が、こうしてはれて夫婦となった。
 これからはもう決して離れる事はないだろう。
 ホールに出た僕らを包み込むように、ジングルベルの鐘の音が、いつまでも暖かく鳴り響いていた。


《了》
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