青春の蒼いカケラ
 カッちゃんが後からきた。
「どうぅ・・・」
「まぁ・・・」
 これだけで、カッちゃんとの意思も通じる。
「大変だったなぁ」
「まぁ・・・」
「なにより無事で良かった」
 こうして,面会も終わり。ノリちゃんが着替えを持ってきた。車椅子は看護婦さんが押してきたらしい。
「着替え持って来たよ」
「どうやら、明日から歩けるらしいよ」
「それは、良かったね」
 今日一日はベットらしい。ベットの横に尿瓶を付けられた。ノリちゃんは、看護士さんに見送られて、タクシーで帰ったらしい。安息の日々が始まった。三日後にジュンちゃんも面会に来た。
「やぁ・・・」
「よぉ・・・」
 ジュンちゃんも昔馴染みである。見舞いが手等に、相談を持ちかけられた。
「見舞いが手等で悪いんだけど、相談乗って貰えないか」
「なんだょ・・・」
「今やっているプロダクションなんだけど、独立仕様と、思ってるんだ~ぁ」
「それで・・・」
「資金投資してくれないかぁ」
「いいょ」
「本当に良いのか?」
「いいょ
「有難い」
「資産も億越してるんでね、幾等でも投資するよ」
「いやぁ~ぁ本当に有難い」
 ジュンちゃんは何べんも頭を下げて帰っていった。
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