青春の蒼いカケラ

　ジュンちゃんから連絡が有った。たまには会社に顔を出して呉とのことだった。五千万円の会社とは言え。立派な会社だった。そこで知り合った。コバヤシさんが、運転手になる事に成った。それを良いことに土、日、の競馬場までの運転を頼んだ。これは明くまでのプライベートだ。でも、たまにだからと言って、ジュンちゃんにも了解を得た。
「コバヤシさん」
「はい」
「東京競馬場は広いでしょう」
「実は、私もたまに、来るんですょ」
「そうでしたか」
「いやぁハズレて、ばっかりで」
「今日の皐月賞はどうですかねぇ」
「井上さんに乗りますよ」
　皐月賞は硬めでいった。朝早くから行ったので、駐車場も取れた。僕は四レースの障害戦を狙ってた。当然的中した。皐月賞になった。一番人気、二番人気、六番人気と三連単を買った。コバヤシさんは，僕の目に乗り三連複で行った。結果は。ねらい目の三頭は、当たったが、六番人気、二番人気、一番人気との、結果であった。
「井上さん当たりましたよ」
　どうやらコバヤシさんは的中した様だった。僕は一点買いのため、ハズレてしまった。